奇跡の晴天に恵まれ歌舞伎町に帰還!3000人が踊った野外DJフェス「リアニ9」を振り返って

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「雨のフェスもまた一興…」と思っていたら晴天5連勝!

去る7月10日、新宿歌舞伎町での「Re:animation 9-Rave In 新宿歌舞伎町-」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。今回ばかりは流石に諦めていた、お天気も快晴となり、無事3000人以上が集まり、3年ぶりに歌舞伎町への帰還を果たすことができました。前々日~前日にかけての悪天候から「嵐の帰還」を覚悟しておりましたが、幸運に感謝せずにはおれません。

正午頃から30度を超え、熱中症も心配されましたが、こちらも何事もなくイベントを終了することができました。開場前から終演後まで、このイベントを安全に開催するために奔走してくれたボランティアスタッフの皆さんと、適度に休憩しながら盛り上がってくれた参加者の皆さんに改めて御礼申し上げます。

また、懐かしい地元の関係者の皆さまにも多大な協力がいただきました。特に、歌舞伎町タウン・マネージメントの皆さまには手取り足取りご指導をいただきました。街を離れていた間に起きた状況の変化やルールの変化に対応しきれず、数多くのご迷惑をおかけしてしまったにも拘わらず、懇切丁寧に指導を続けていただけなければ、今回の開催は無かったと思っています。

そして、今回もクラウドファンディングによって開催資金を募集し約600人の方から570万円以上が集まりました。先に楽しさを知っている人たちが率先して仲間の輪を広げて行きたいというリアニメーションにとって、クラウドファンディングによって入場を無料をできることによる効果は計り知れません。その多大なるご支援に、心から感謝します。

関わって下さったすべての皆さま、本当にありがとうございました!帰ってきたぞ歌舞伎町!!

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GET IT BY YOUR HANDSからDignity of Lifeへ

歌舞伎町で最後の開催となっていた「リアニメーション4」が終わった時のブログに、”リアニメーション第一章の完結”と書いてありました。

Re:animation4まとめ~街の真ん中で踊るということ、それを続けるということについて~

であるならば、今回は”第二章完結”であったように思います。

「リアニ4」は、街との繋がりにおける初歩的な学習を終え、企画面では初めてシーンの外からゲストを招聘(アイマスガールズの長谷川さん、平田さん、若林さん)したり、高田梢枝さんとThe LASTTRAKの共演を実現させたり、勢いに任せてとにかく面白そうなことに手を伸ばし、一応の成功を見たというタイミングでした。

この成功は、続く中野シリーズでも、街との共存とアニメ系アーティストとのコラボレーションを推し進める契機となりました。そして、東京ジョイポリスや羽田空港での開催、GRANRODEOの公式Remixアルバム「Re:RODEO Mixed by Re:animation」「AJ Night2016」での”ありがとう!ラブライブ!μ’s MIX by Re:animation”などの経験を経て、再び歌舞伎町に戻ってきた今年、“リゼロ×リアニ feat.MYTH & ROID”が実現し、更に公式アニソンRemixアルバム「Re:Boots Legendary Animesong Remixes」の発売も重なり、「リアニ4」で撒いた種が、まだまだ小さいながらも具体的な成果として結実しました。

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また、アニメ系の企画に対してどうしても後手に回りがちだったクラブサイドへのアプローチも遅ればせながら形になりつつあり、前回「リアニ8」でのDJ AKiに続き、今回はHiroshi WatanabeとDr.Shingoの出演が実現しました。この3人のインパクトは大きく、一気にクラブシーンの関係者にも「リアニメーションとは何者なのか?」が伝わった実感があります。

私たちはアニメファンではありますが、音楽ファンでもあります。特にフロア志向の音楽には目が無いアニメファンです。だから、アニメソングとダンスミュージックが同居する音楽のイベントをやっています。アニメのイベントではなく、音楽のイベントをやっているのです。

「リアニ4」が終わって以降、試行錯誤し、追い求めてきたものが、最良・最高の形でアウトプットでき、これから始まる新章の行方もおぼろげながら示すことができた「リアニメーション9」であったように思います。

Dignity of Life

今回、イベントに付随して素晴らしい楽曲が誕生しました。Hiroshi Watanabeの完全新作である「Dignity of Life」は、本人が公言するように、このイベントが生まれる切っ掛けにもなったTVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』に提供された「GET IT BY YOUR HANDS」へのアンサーです。過去を踏まえつつ未来へ踏み出す1曲。私たちの手で掴み取ろうとしたものが何であったのか、10年を経て、ようやくそれを理解した現在の我々に相応しい、まさに”アンセム”です。

数々の失敗を積み上げて掴み取った歌舞伎町帰還プロジェクト

運営面にも少し触れたいと思います。多くの人がご存じのように、このイベントは毎回50人近くのボランティアスタッフの協力によって運営されています。「リアニ9」ではその運営体制の大幅な刷新を行い、今まで以上に若いスタッフが活躍した開催となりました。イベント会場では快適に過ごしていただけましたでしょうか?いつもご来場いただいている方は、スタッフの雰囲気の違いにお気づきになられたでしょうか。「特に何も感じなかったよ?」と仰って頂けたら、それは若いリーダーと彼らを盛り立てて頑張ったボランティアスタッフの努力の成果です。

実は、内部的にはあらゆる失敗の連続でした。スタッフ同士の衝突もこれまでで一番多かったように思います。が、結果として(開催前からある程度の確信を持っていたことですが)無事故で運営することができ、イベント総体では大成功となったこと以上の成果はありません。

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色んな人が”リアニロス”と言われる賢者モード期間を経験して、しかもいつもより長かったような気がします(何となくTLの雰囲気から)。それだけ、良いイベントにできたのだろうと思います。裏側では大変だったけれど、アウトプットは非常に良かったというのは、過去に1度だけ夏に開催した「リアニメーション2」に似ています。「リアニ2」は参加した方のイメージに反して、反省の連続で、街からもお叱りを受け、それが「リアニ3」以降のチーム力向上のきっかけになった回でした。

「何か事故があったら即中止!」という条件の下で、張り詰めた運営を求められて始まったリアニメーションにとって、失敗を重ねながら成功を目指せるようになったのは、大きな変化だと思っています。

毎回、「人手不足」が課題なのですが、その分だけ個々の人達がフロアを安全に保てるように頑張ってカバーしてくれています。彼らは「自分たちの遊び場は自分たちで守る」精神をまさに体現してくれている人たちで、私たちがお返しできるものは限られていますが、ただ手伝っただけでなく、経験から何かを持ち帰っていただけたなら幸いです。

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“アニクラは、今後、アニへ寄っていくのか、クラへ寄っていくのか”

リアニに行ったことがない僕がリアニの感想を語るという馬のションベン以下の価値しかないブログ(追補改訂版)

自分でも目からうろこだったくらい、今までで一番リアニメーションを的確に評したブログだと思います。章題はこのブログの中のワンフレーズですが、短期的には”アニクラはアニに寄っていく”予感があります。

歌舞伎町を離れていた間に、私たちの、或いはアニソン系DJイベントを取り巻く状況は随分と変化しました。

最近、アニクラ事情をまとめる必要があって、手作業で集計したところによると、広義のアニクラ(主にアニメソング、ゲームミュージック、ボカロ・東方などがかかるDJイベントを全て含む) は昨年1年間に全国では約2万回近く開催され、延べ15万人くらいは参加していたようです。リピーターも多いのでユニークはもっと少ないはずですが、それでも大変な数字です。

アニクラを開催するクラブも随分増えました。かつて「あ~、うち週末外タレとか入ってる箱なんで、そういうの無理っすわ~。どうしてもっていうんなら〇〇万円とかですかね~」なんて言われたお店の系列店でも今ではレギュラーでアニクラをやっています。ここ1.2年は野外で開催するアニソンDJイベントも急に増えて、個人的にはとても嬉しいです。野外で好きな音楽を聞くのは楽しいですからね!

そして何より、直接・間接を問わず、アニメやその周辺業界の方々が関わっているイベントが目立つようになりました。

全てが成功している訳ではないようですが、このご時世でも比較的CDをよく買っていて、ライブも活況傾向で熱気のあるアニメファンの中から、ライブではない(アーティスト本人は登場しない)けれどフィジカルにアニソンが楽しめるDJイベントの楽しさに目覚める人が増えるならワクワクする話です。それには、”公式”的なアニクライベントが果たす役割は非常に大きいことでしょう。

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“公式”的なイベントが増えるだけでなく、”ファン活動”的な元来のアニクラと”公式”が交流するハードルも徐々に下がって、一部は溶け合い始めています。短絡的な発想に陥れば、憧れのあのアニソン歌手や人気声優をヘッドライナーに載せたイベントが偉いのか?!みたいな変なことになってしまいそうな嫌な予感もしますし、それが本当に望まれることなのか、自分たちの着地点について少しずつでも考えても良い頃合いでもあるのでしょう。(その過程で、地道に活動していたDJやVJが憧れていたあの人と共演を果たす”ご褒美タイム”もきっと増えていくでしょうし、それはとても夢のある話だと思います!)

例えば、私たちは、アニメファンである我々の行いによって作り手側を困らせることは極力避けようという理由から、前身となったイベントの時代から無許諾の版権映像をVJに使うことをしてきませんでした(VJはアニメソングも音楽として解釈して映像を付けています)。特に、先方から好意を持って近づいてきてくれた機会に、それによって苦笑いをさせてしまうことはしたくないと思っていました。それが、「AJ Night2016」の”ありがとう!ラブライブ!μ’s Mix by Re:animation(VJ:Routes、kitsune)”や、「リアニ9」の”リゼロ×リアニ feat.MYTH & ROID(VJ:SIGMA/ASTE)”のような稀有な例外に繋がったのだから、反対にこちらが苦笑いしてしまいそうなお話です。

また、私たちはアンダーグラウンドを活動ベースとするDJ・プロデューサーをブッキングします。アニメファンへの知名度や、SNSのフォロワー数のような単純な人気指標で言えば、今回のOxTや、過去に出演してくれたTRUE、上坂すみれ、そして何より「アイドルマスター」が圧倒的です。また、我々のようなイベントでさえ”クラブ”や”アンダーグラウンド”という言葉だけで、対外的な(或いは、外と繋ぐ立場の代理店的な)受けが良くなかったりします。しかし、彼らはやっぱり私たちにとってはヘッドライナーであり、学習の機会を与えてくれる存在です。その影響は、「Re:RODEO」や「Re:Boots」に確かに生かされているでしょうし、そもそもそういう私たちでなければRemix制作のお話はいただけていなかったようにも思います。

一方で、メンバーの中にはファンマインドやアマチュアリズムといったものを守ることへの執拗なほどの拘りがあり、それがある種のグルーヴの源になっているという確信めいた思い込みもあり、何が正解なのか本当によくわかりません。ただ、近視眼的なムーヴメントとは違った魅力のあるイベントであり続けたい気持ちだけは変わりません。

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リアニメーションは、これまでもこれからもアニメも音楽も好きな人たちの集まって作る音楽イベントです。自分たち自身も少しずつ成長し、取り巻く環境も変化する中で、私たちにとって最適な次の一手もどんどん移り変わっていきますが、その答えを探して、リアニメーションの第三幕を始めたいと思います。

…と、ともするとメモリアルとなる第10回を単なるこれまでの総集編に逃げてしまいそうな自らにハードルを課して、リアニ9のレビューを締めたいと思います。

次のステージでも、ご愛顧のほどよろしくお願い致します!


#reani_dj Re:animation 9 -Rave In 新宿歌舞伎町 – TLまとめ