【Re:animation 12 in Uenohara 開催記念企画】TOKYO LOGIC ヒゲドライバー、DJ'TEKINA//SOMETHING、Massive New Krew & hibiku 特別インタビュー(後編)

 

声優だけしていたら、このような対談の場にはいないかもしれない。Re:animationのイベントにも呼ばれていないかもしれないし、音楽で繋がった皆さんとの出会いが、より広い世界に連れて行ってくれてる感じがします。

 

[前編を読む]

 

草野(インタビュアー) 今回こうして場を設けさせていただいて、みなさんの共通項は何だろう?と考えてみたとき、作詞家、作曲家、編曲家、アーティスト、DJと、名義が複数ある方が揃っていることに気づきました。この点、自分が活動する際に難しさや楽しさなどはあったりしますか

 

hibiku わたしは声優と歌手という2つの側面を持っています。双方から見て応援してくださる人はもちろん沢山いらっしゃるんですが、声優として見られることの方が圧倒的に多いんです。たまに「本当は歌の方がやりたいんですよね?」とか「声優さんなのに自分でライブしてるなんてすごいね」という声も頂いたりすることがあります。

私は声優になりたくて上京したし、歌も歌いたくて小さいころから毎日歌ってた。どちらが欠けても自分ではなくなってしまう等価のものなので、その辺を今後どう伝えていけばいいのかなと思っているところなんです。

 

草野 なるほどです

 


(hibiku)

 

hibiku 声優としてお仕事をしていて、また歌の活動もさせてもらってることによって、いろんな世界が広がっていますしね。声優だけしていたら、このような対談の場にはいないかもしれない。

Re:animationのイベントにも呼ばれていないかもしれないし、音楽で繋がった皆さんとの出会いが、より広い世界に連れて行ってくれてる感じがします。

 

ヒゲ 我々も、Heart’s Cryの二人が、もしも作詞家作曲家だけだったら、こうはなってないですもんね。本当に好きなことをやるのがアーティストだし、好きなことをやったらいけないと法で決められているわけじゃない、出したものを出していくのが正解だと思いますよ。

テキサム 俺もhibikuさんの言ってることめちゃくちゃわかるんです。「DJ’TEKINA//SOMETHINGは知ってるけど、ゆよゆっぺって誰だ?」「メタルをやってる人なんだ、へー」みたいなのが、だんだんクロスオーバーしてきた感じもしてきてて。

アーティスト活動というのは、自分が良いと思った音楽を人に分け与えたいということ、それを全力でやるので、ひとまずそれを見て判断してほしいなと思います。

 

草野 MNKさんはいかがでしょう?

 

Javelin 僕らは元々クラブミュージックの側面が強くて、逆にポップスを書いたのがすごく最近なので、難しいことは色々あります。

歌詞のない曲を書いてきたので、「この曲はこういうところがあるから魅力的なんだ」とポップスの魅力を学んでる最中です。これまでやってなかったジャンルに影響されて、いろんなものができていくので、クラブミュージックだけやっていたら使う事のないような楽器をつかったアイディアとかを思いついたりするので、どちらの活動もしていて良かったなと思いますね。

 

草野 ヒゲさんはチップチューンというジャンルのイメージが強いですし、テキサムさんはロック・ポストハードコア・メタル、MNKさんはハードなプログレッシブハウスとベースになるジャンルがありますが、アニソンやポップソングを作るというときに、自分のスタイルをどういう風に昇華するのか、アウトプットするときにどういうことを心がけているんでしょう?

 

Javelin ヒゲさんは、いまやアニソンの人じゃないかなと思いますね。

 

ヒゲ そうだね、その辺は難しいと思う。昔から雑食で色んな音楽を聴いてるんですが、草野さんがいま「チップチューンの人」として僕をみたように、ヒゲドライバーはアニソンファンからは「電波ソングばかりだね」と思っている人もいると思うんです、印象としても非常に強いですし。でも、そんなこともなくて、もともと僕の持ってるマインドはバンドなんです。

Javelin この話をすると、やっぱりヒゲドライVANの「余命」を聴いてほしいんですよね。

 

ヒゲ たしかにね。いま放送中の「宇宙よりも遠い場所」のED「ここから、ここから」は僕が作詞作曲、編曲はヒゲドライVANとしてやらせてもらっているんですよ。いわゆるポップスであり、ロックであり、メロディを聞かせるタイプの曲なんですが、それがいま「宇宙よりも遠い場所」という場所で出させてもらって、多くの人に受け入れられてるのは嬉しいですね、やってきたことは間違ってなかったなと。心がけてるのはやはり、自分の好きな音楽をだしていきたいなという事ですよ。

 



「ここから、ここから」
歌:玉木マリ、小淵沢報瀬、三宅日向、白石結月
作詞・作曲:ヒゲドライバー 編曲:ヒゲドライVAN

 

草野 Tachibanaさんはいかがでしょう。クラブで回すことが多いですけどポップスとして作曲編曲のときに心がけてることは?

 

Tachibana 僕自身、そこを語る程の何かを自分の中に見つけていないのが正直なところで、今はまだインプットしてる段階です。それこそヒゲさんとかゆっぺくんとかめっちゃ聞きますし、Javelinと二人で「この曲のここはどうなってるんだ?」とか話し合って、今はインプットをして自分を高めつつ、アウトプットする方法を探っているところ。

音作りには、クラブミュージックをしていた下地が生きてると思います。

 

Javelin クラブサウンドはキックとベースに重点を置いて踊れるかどうか。なので一朝一夕にはできなかったりします。それを必死にやってきた経験がありますね。音を詰めこんでいく作業は苦じゃなくて、むしろ楽しいくらいなんですよ。

 

テキサム 「ハードスタイル」というスタイルを彼らは謳ってますが、二人がどう作ってるのか?あのキックとベース音は真似てみようとしても絶対できない。二人がどれだけすごい作業しているかが、最近身に染みて分かってきましたね。

 

草野 テキサムさんはどうでしょうか

 

テキサム これは何の偏見もなしに聞いていただきたいんですけど、音楽って理論的な話をすると11音しかないんですよ。

「これ急に変拍子になってノレないけどいいの?」とか聞かれるんですけど、「違うんです、ここの変拍子には意味があって・・・」という自分なりのロジックがあって「それによってサビがどれだけ際立つかとかを考えた結果なんです!」と、入れ込めるように楽曲を作るようにしています。それを考えるのは時間がかかるし、なかなか難しいんですけど、そこがしっかりやりきろうと心がけています。



「STEP by STEP UP↑↑↑↑」
歌:fourfolium[涼風青葉、滝本ひふみ、篠田はじめ、飯島ゆん]
作詞:烏屋茶房、篠崎あやと(MNKのJavelinによる変名)
作曲:篠崎あやと、ヒゲドライバー
編曲:篠崎あやと

 

 

お客さんの「楽しもう!」という熱量がすごいですね。「俺はこんな曲興味ねーよ」という感じじゃなく、曲がかかったらまずは踊る!みたいな(Javelin)

あれだけ楽しそうにしてもらえるとやりがいがあって、達成感もありました(Tachibana)

 

草野 これまでRe:animationに出演していただいた際のエピソードどをお聞きしたいんですけど、MNKさんが前回のRe:animation12、新木場agehaに出演されたわけですが、どうだったでしょうか?

 

Javelin お客さんの「楽しもう!」という熱量がすごいですね。僕らハードスタイルを名乗っているので、アニメとか関係ない僕らのオリジナルのものをかけたんですけど、盛り上がってくれたんです。「俺はこんな曲興味ねーよ」という感じじゃなく、曲がかかったらまずは踊る!みたいな。クラブ感がある意味あるなという印象が強かったです。

お客さんからすると、僕らは外側から来た印象があると思うので、受け入れられるか心配だったけど、ものすごいウェルカム感で全力で楽しむ感じがあって。

 

Tachibana 普段はハードな音が好きなお客さんとかが多いところででしかやったことがなかったので、ああいうイベントは初めてだったんです。思っていた10倍くらいのレスポンスがあってびっくりしましたね。あれだけ楽しそうにしてもらえるとやりがいがあって、達成感もありましたね。

 

 

ヒゲ Re:animationの定義で、「アニソンとクラブミュージックの融合」みたいなものがあって、割とガチなグラブミュージック系DJが出たりしたし、親和性があるのは確かだもんね。

 

Tachibana そう言われると、なるほどなという感じですね。

 

Javelin 出てみるまではわからなかったですけど、ここまで歓迎してくれるとは思ってなかったですよ。

 

草野 ヒゲさんはRe:animation10の時にご出演されましたが、あの野外の公園の中でのステージどうでした?

 

ヒゲ 僕はその前にもRe:animation6でやらせてもらた事があるんですけど(中野で『回レ!雪月花』を初披露した時)あの時は夕方の時間帯だったんですが、昨年は晴れた青空の下という状況で、「フェスっていいな」と改めて思いましたね。夕方のエモい感じもいいけど、空の下で酒を飲んで酔っ払った感じとか超楽しかったです(笑)。

 


Re:animation 6 -Rave in NAKANO 「回レ!雪月花」 DJ:Higedriver
MOtOLOiD(2013/11/25 に公開)

 

草野 テキサムさんは出演されたときの印象はいかがでしたか?

 

テキサム 録画して貰った動画をちょいちょい見返すんですけど、僕はとてもフェスが好きなんだなと自覚できた感じですね。どうしてもクリエイターは家にこもりがちなので野外に慣れてない感じがあるんですけど、外で音楽をやる喜びをまた僕に植え付けてくれたなと。

他のイベントとは違って、Re:animationでは、自分が好きな曲をかけ続けて、それで盛り上がる感じがつよくあるんです、「フェスで認められたり盛り上がるってこういうことなんだろうな」と再認識できた感じがありましたね。あと、出店のステーキがめっちゃうまかったです(笑)

 

草野 hibikuさんは、Re:animation10の潮風公園でのサプライズで登場しましたが、感想としてはどうだったでしょうか

 

hibiku 私はDJの世界を全く知らなかったので、リアニというDJイベントに出ていただけませんかと言われたとき、私DJできないですけど大丈夫なのかな?ヘッドホンを付けた人たち(DJ)がでるイベントなんじゃないんですか?とすら思っていました。

立つまでは不安がいっぱいあったんですけど、「歌ってくれてありがとう」みたいな声ももらえて、アニソンを本当に好きな人たちが集まって、みんなでアニソンかけていいねと楽しむイベントなんだとわかったんです。すごく嬉しかったですね。

 

テキサム hibikuさん出てきた時に、ホント嬉しくなっちゃって、その時のお客さんの顔も覚えてますよ。3人でステージ終わって降りた瞬間、楽しすぎてふにゃふにゃで立てなくなった状態になってたら、後藤王様が「リアニをフェスにしてくれて本当にありがとう」と言ってくれたのがすげー嬉しくて。「俺たちがフェスにしたのか、なるほどね」と思って(笑)

そう考えるとすごく良い気持ちになって、そういう意味で求めてもらえたのがすごく嬉しいので、Re:animation12 もパチッと決めようかなと思ってます。

 

草野 最後に、リアニへの意気込みや、クラウドファンディングでご支援していただいてる方たちへのメッセージがあれば、お願いします。

 

ヒゲ 僕はクラウドファンディングでバンドを始めた人間なんで、クラウドファンディングにはお世話になってるんですけど、やっぱりすごいなと思うんです。

先にお金払わなくてもCD買えたりするし、何で出資するかといったら楽しみたいという前向きなお客さんの姿勢のためで、そこが素晴らしいなと思うし、感謝もある。ご支援してくれたからには、自分だけじゃなく、みんなも全力で楽しんでもらえたら嬉しいなと思います

 

草野 MNKさんはどうでしょう?

 

Javelin 山梨までみんなわざわざ行くのは非日常を期待していく人が多いと思うんです。普通のクラブに行くよりも気合い入れて行くわけじゃないですか?そこで驚きの体験をしてもらえたらいいと思っています。僕らが持ってる武器であるハードスタイルってオランダで生まれたすごく大きい会場で爆音で鳴らす音楽なので、それをやれる機会だと思ってます

 

Tachibana 屋外でやったことがないのでイメージが湧かないんですけど、僕らの音楽は外でやってこそ映える音楽だなと思うので、その良さが伝わって楽しんでもらえたらいいなとおもっております

 

テキサム 前回のリアニRe:animation10では、気合いを入れてお客さんの為にどうしようか考えて、曲を選んだり繋ぎ方を考えたりしたんですけど、今回に関しては何をやってもお客さんは受け入れてくれるだろうと、あえて高をくくって・・・(笑)

信頼して、ただただ好きなことをしようと思います。フェスを楽しむのは、来てくれるあなた次第です、楽しもうとおもったらお金いっぱい払って楽しめばいいし、人それぞれの楽しみ方をして貰えたらと思います。

 

草野 最後に、hibikuさんからお願いします。

 

hibiku 私は、去年リアニに初めて出演させていただいた際は、シークレットという扱いで事前告知できなかったのが寂しかったので、今回はhibikuとして告知して出られるのがほんとうに嬉しいです。

どういうステージにするか全然決まってない状態なのですごく楽しみでもあります。クラウドファンディングでお客さんの応援がダイレクトに伝わってきますし、テキサムさんがおっしゃったように、楽しみ方はひとそれぞれで無理のない範囲の中で「リアニ楽しかった、行ってよかった」と思える2日間にしてもらえたらいいなと思います。

私も応援して貰ったぶん、応えられるように頑張りますので、皆さんで良い夏の思い出にしましょう! 

 

インタビュー収録:2018年3月10日(土)TOKYO LOGIC事務所内にて
インタビュアー:草野虹

 

ヒゲドライバー、DJ'TEKINA//SOMETHING、Massive New Krew、そしてhibikuが出演する『Re:animation 12 in Uenohara』は7月14日・15日にかけて、山梨県上野原市の桂川河川敷特設会場にて、入場無料にて開催予定。



3月26日まで開催資金の支援を募集するクラウドファンディングを実施中です。

ご支援いただいた方にはステージ最前エリアまで入れる「支援者専用エリア入場権」や野外イベントなのに冷房完備の洋式水洗トイレが使える「支援者専用トイレ利用権」、応援しているDJやアーティストに(大相撲の幟旗やフラワースタンドのように)自分の名義で会場に立てるノボリを送れる「推しノボリ掲出権」など、各種リターン(特典)をご用意しています。

クラウドファンディングの詳細確認やご支援はこちらのページをご確認ください。