「アニソンをもっと自由に楽しもう!」国内初のアニソン系野外音楽フェス『Re:animation 12 in Uenohara』に1万4000人来場御礼。この新しいアニソンイベントのこれまでとこれから。

 

 

記録的酷暑の中で、山梨県上野原に1万4000人が集結

 

 青い空、広がる稜線、帽子に首タオルに色とりどりのTシャツにハンズアップ!!

 写真だけ見ているといったい何のイベントか分からないかもしれません。「たぶん、フェス?」と答える方が多いのではないでしょうか。確かにフェスです。でも、この写真を撮った時、流れていたのは"アニソン"です!!

 改めまして、『Re:animation 12 in Uenohara(以下、リアニ12)』のオーガナイザーちへこと杉本です。

 去る7月14日と15日の2日間に渡って開催したアニソン系野外フェス『リアニ12』は延べ1万4000人もの来場者にめぐまれ、昨年夏にお台場で開催した第10回から会場を移しての『Re:animation(以下、リアニ)』としては初の都外開催にも拘わらず大盛況となりました。暑い中でご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

 本イベント開催に当たっては、地元上野原市の皆さまから多大なご協力をいただきました。市役所はもちろん、警察や消防、商工会の皆さまをはじめとした街組織の皆さまは、音や交通面で直接的なご負担を強いることになる近隣区の皆さまには、何度も会合を開いて調整していただき、前例の無いイベントを実現に導いてくださったことに心より感謝しております。

 また、過去のイベント同様に『リアニ12』も事前に実施したクラウドファンディングによって開催資金の多くを賄っております。企画の趣旨・目的に共感し、本来無料でも楽しむことができるこのイベントを金銭的に支援していただいた皆さまあってこそ、成り立つイベントです。同時に、運営の為の労力を提供して下さったボランティアスタッフの皆さまにも、協賛社各位にも同様の敬意と感謝を捧げます。

 

 

 "アニソンを軸とした"日本初の本格的な野外音楽フェスティバル

 

 『リアニ12』は上野原市の桂川河川敷(桂川新田地区近隣公園)の特設会場に4つのステージを設け、2日間で70組を超えるDJ・アーティストが同時にパフォーマンスを展開する「音楽フェスティバル形式でアニソンを楽しむ」試みです。

 会場内にはテントサイト(その多くはクラウドファンディング支援者用のエリア)や飲食の屋台が並び、ただアニソンライブを見るだけでなく、アニソンを中心とした1日をそこで過ごすお祭りです。私の知る限り、こういった形式のアニソン系のイベントはまだ国内には無かったのではないかと思います。

 所謂「アニソンフェス」と言えば、1万人クラスのアリーナやドームの指定席がビッチリと埋まり、数多くのアーティストに彩られた壮大なステージと、一糸乱れぬケミカルライトやペンライトの動きと色!その場の同志たちと盛り上がる一体感!…というのが一般的です。20代の中頃に初めて体験したそれはあまりに衝撃的でしたし、それは多くの人にとっても同様だったようです。

 その衝撃のあまり、後続の大きなアニソンイベントは常に同じ感動を追い求めるようになってしまっているようにも感じます。

 

 

 一方で、私のライブ音楽の原体験は90年代後半に始まった音楽フェスティバルでした。広大な会場の中で色んな音楽が奏でられ、参加者が自由に行き来してそれを楽しむ。豪華なステージでのパフォーマンスすらBGMにして野原で昼寝をしたり、珍しい食事に舌鼓を打つ。

 今では毎年いたるところで開催されている音楽フェスですが、不思議とアニソンイベントと交わることなく今日まで来ました。

 日本初のアニソン系野外レイヴとして始まり、常に自由な場所であろうとしてきた(アニソンというジャンルにすら捕らわれず、アニメファンが楽しめる場と音楽を追求してきた)『リアニ』が、だから今こうして"音楽フェス"として2度目のスタート地点に立ったことは必然であるし、それが多くの方に受け入れられたことを嬉しく、心強く感じています。

 

 

 「選べる喜び」を大好きなこのアニソンシーンにも!

 

 『リアニ12』には、これまでよりもLIVEアクトの比重が大きくなった「RIVER SIDE STAGE」、レイヴとしての性格を色濃く残したDJアクト中心の「HILL SIDE STAGE」(竹で編んだジオデジックドームという特殊なドーム型ステージ)、地元上野原の方や初の試みとなるコスプレパフォーマンス等を取り入れたイベントの玄関口「Family Village STAGE」、そして第9回から恒例となっている音の無いフロアを作り出す「SILENT-EX」を用意しました。

 音楽フェスとしては比較的小規模ながら、多くのステージを用意したのは選択できる自由を大事にしたかったからです。

 来場者はもちろん、出演者にとっても、どんどん大きくなっていくイベントに於いて、大きなステージは規模に反比例して狭き門になってしまいがちです。ユーザー発のムーヴメントであるこのイベントにとって、手が届かないイベントには成りたくないから。そして、今回の最後に待ち受けていた地元の甲斐◆風林火山と桂竜ががそうであったように(和太鼓から「Bad Apple」の印象的なイントロのリズムが打ち鳴らされたあの瞬間!そして「ライオン」が始まった時のあの空気感!)予定調和に終わらない、偶発性のあるイベントでありたいからでもあります。

 

 

 本来の音楽的なジャンル分けではないが故に途方もない幅広さの音楽を内包する"アニソン"というカテゴリだからこそ、楽しみ方の範囲が会場というハードによって、また開催形態というアーキテクチャによって規定されてしまうのは勿体ないと思うのです。

 音楽そのものが多岐にわたるからこそ、多様な楽しみ方があり、中にはお互いに相容れず摩擦もあるかもしれません。ただ、それがいついかなる時も起こるものではないことは、『リアニ12』にお越しいただいた皆さんは気づかれたことでしょう。

 もちろん「だからこのイベントでは何でもOK」というわけではありません。

 ただそれでも、あっちではダメだからと言ってどこに行ってもダメというのではなく、その場にいる人たちが、仲間として、同じアニメやアニソンで集まった同志としての敬意と気遣いをもって接している限り、楽しみ方の幅はもう少し広げられるはずです。

 同様に『リアニ』のようなイベントが合わない方もちろんも居て、その方には別の選択肢が用意されていたら幸せだなと思います。

 

 

 

 コドモからオトナへ。

 

 『リアニ12』開催のご報告の最後に、今回のチャレンジにおいて痛感せざるを得なかった課題についても触れておきたいと思います。前段まででも述べている通り、或いは過去のこのブログでも繰り返し述べてきたとおり『リアニ』というイベントは3つの大きな特徴を持ち、それによって成長を支えられてきたイベントです。

 

1.ファン活動から始まったユーザー発のイベントであること

2.クラウドファンディングを使い新しい参加者に向けて開けた無料イベントであること

3.中枢に至るまでボランティアスタッフが深く関わる自主的な運営体であること

 

 

 このイベントをよく知ってくれている人ほど、改めて問い直す必要もないくらい『リアニ』はこの3つを柱として運営を続けてきました。リスクテイクの為の法人化などいくらかの変化はあるものの、同じ根っこを守ってきました。

 しかし、慣れない場所で、しかも記録的な酷暑の中で、その限界は感じざるを得ませんでした。来場者の安全を守るために、また何よりも協力してくれるスタッフの自身の安全を守るために、十分な体制を確保していく必要があります。

 今回、山梨日日新聞にも報道された通り『リアニ12』の会場から6名の救急搬送がありました。いずれも熱中症でありますが、その半数が地元の学生を含むボランティアスタッフでした。これは運営体としては由々しき事態であると受け止めています。

 更に、冒頭でも申し上げたようにクラウドファンディングでの多大な支援を糧に開催しているにもかかわらず、その支援者の一部の方にご迷惑をかけしまうことがいくつか発生してしまいました。人為ミスもありますが、やはり体制的に対応しきれていなかったことは否めません。

 体調を崩してしまったスタッフに、ガッカリさせてしまった支援者の方に、この場を借りて改めてお詫び申し上げます。

 

 

 「ボクらのイベント」であり続ける為に、人も、お金も、時間も自分たちで用立てて自分達が作っていくというのが『リアニ』の魅力の1つであったのは確かです。

 ただ、その為に肝心の人が摺りつぶされてしまって、クラウドファンディングにお金を出してくれた仲間にも皺寄せて行くようなことで良い訳がありません。

 今回のことは、そういう私たちの体制に大きな転換を迫ってきました。最優先すべきはやはり安全と安心です。その為には、より多くの資材と人が必要になり、特にプロの人材が不可欠になります。より多くの資金が必要になることでしょう。

 そうした時に、これまでと同じように無料でずっと続ける訳にはいかないかもしれません。クラウドファンディングの金額よりも、支援してくれる企業からの協賛金額の方が上回るかもしれません。それでもこのイベントを始めたからには続けなければならないと、私自身は考えています。

 どんな形にするのか、支持を得られるのかはこれから次第ですが、「アニメソングをもっと自由に楽しみたい!」という思いだけは変えず、より幅広いDJ・アーティストが目指しあこがれる舞台となり続けられることを目指して、これからも作り続けていきたいと思います。

 願わくば、変わらぬご声援とご指導をいただけたら嬉しく思います。

 

 

 お知らせ。そして、その次へ。

 

 先日、NEWSとTwitterでお知らせした通りこのような企画が立ち上がりました!

 

「Re:animationコンパクトLIVE (360°VR動画)」予約受付


 

 さっそくオトナ力を発揮した『リアニ』初の動画パッケージ(しかもVR!)です。 

 ハコスコという眼鏡型のガジェットに専用の動画をダウンロードしたスマホを差し込むことで簡単にあの日の熱量をもう1度体験することができます。ハコスコやダウンロードのコードなどは全てパッケージに封入してお届けします。

 DAY1のHILL SIDE STAGEでトリを飾ってくれた結城アイラさん、DAY2のRIVER SIDE STAGEを盛り上げてくれたfhánaの皆さんのLIVE映像&SPECIALコメントも収録されているのでぜひこの機会にGETしてみてください!

 

 

 次なる企画『Re:animation 13 in ・・・(仮)』も既に企画は動き始めております!皆さんが思っているより早くにお知らせできると思いますので、引き続き、よろしくお願い致します!