『Re:animation 13 in ageHa』出演者インタビュー:DJ WAKA|『ペルソナ』シリーズの楽曲オンリーで臨む公式DJのルーツとDJへの想い

今回は1月12日(土)深夜に新木場ageHaにて開催する『Re:animation 13 in ageHa(以下、リアニ13)』のARENAに出演していただけるDJ WAKAさんにお越しいただき、これまでの活動やDJとしてのルーツ、イベントに向けた意気込みなどについてお話を伺った書き下ろしインタビューをお届けします。

 

 

DJ WAKAさん、本日はご足労いただきましてありがとうございます。よろしくお願いします。

 

DJ WAKA(以下、W) よろしくお願いします。

 

『リアニ13』出演LINEUP第1弾としてDJ WAKAさんの出演を発表させていただいた際には、Twitterで「WAKAさんだ!」というツイートがいくつも見られるなどの大きな反響がありました。更に、ご自身から「今回は『ペルソナ』シリーズ楽曲オンリーでプレイします」と発信されたことで、更に反応が拡がったように感じました。

 

 

 

アニメ・ゲーム好きが多い『Re:animation(以下、リアニ)』のファンにとって、DJ WAKAさんを知るうえで一番多い接点はやはり『ペルソナ』シリーズで公式DJを務められていることかと思います。

 

嬉しいですね、ありがとうございます。『ペルソナ』シリーズの音楽イベントなどに参加させていただいたのは、2008年の赤坂ブリッツでのLIVEが最初でした。LIVEは1回限りの予定だったようです。でもチケットが10分程で完売など反響もおおきかったようで、みなさんのおかげで現在まで、もう10年ですね、ありがとうございます。現在までDJとして参加させていただいています。

 

楽曲クリエイター中心のイベントかと思いますが、DJとしてのブッキングされたきっかけは何だったのでしょう? 

 

『ペルソナ』シリーズに楽曲提供しているLotus Juice氏に『ペルソナ』の音楽LIVEに出演してみないかと誘っていただいたのがきっかけです。

彼は元々オリジナル楽曲でのクラブやライブでソロ活動を行っていてその際のLIVEのサポートDJ、ゲストDJなどでLIVEに参加させて貰っていたんです。

 

1月12日の『リアニ13』には、Jack Westwood(武内駿輔)さんとのユニットであるAMADEUSとしてLotus Juiceさんも参加されますね。

 

 

びっくりしました(笑)まさかそれぞれ違う形で『リアニ13』に出演させていただくとは、嬉しいです。彼は『ペルソナ』シリーズ以外もアニメ・ゲームの音楽を数多く携わって、印象強く活動されていますよね。素晴らしいです。

 

DJ WAKAさんのDJキャリアについてお聞きしたいのですが、DJを始められたのが何と1984年!私が1981年生まれ(37歳)でして、『ペルソナ』シリーズでDJ WAKAさんを知った若いファンの人生より長くDJをされている可能性すらある訳ですが、DJを始められた頃のお話を伺っても良いでしょか?

 

当時は、時代的に言えば、主流がディスコからクラブへ移り変わる最後期でした。クラブにも出ていましたが、ディスコの現場も好きでした。

 

80年代後半から90年代にはいると日本でもクラブ文化が根付き始めるちょうどその少し前ですね。DJ WAKAさんはTwitterのトップに固定されたツイートのようにスクラッチを積極的に取り入れた、HIPHOPスタイルとうい印象を持っている方も多いですよね。

 

否めません(笑)HIPHOPのクラブでDJを始めた頃、六本木のラゼルラゼルというお店(dj honda氏やYUTAKA氏などHIPHOPの草分け的なDJが在籍したCLUB)にオーディションを受けに行きました。で、ボッコボコにやられましたね(笑)オーディションは無事合格だったんですが…

ただ、そこに行くに当たって、音楽をお客さんに聞いてもらって喜んでもらうというスタンスをディスコで学んでいたので、それをHIPHOPに置き換えて、流れを作って自分の思う良い曲を聞いてもらってという手法が徐々に上手くいって、個人の名前でもブッキングして貰えるようになり、個人的にもディスコからクラブに移行していきました。

 

ディスコとクラブの違いって20代前後の若いファンには少し分かりづらくてピンと来ていない人も多いのではないかと思います。それこそ、単に時代性や規模の違いとして理解されている方もいますよね。


ディスコはオールジャンル何でもプレイします。リクエストにもどんどん答えます。なのでさまざまなニーズのオーディエンスに楽しんでもらいやすく規模も大きいイメージになると思います。

良いことばかりに見えますが、お客さん個々を見ると、もちろん曲によっては好みや服装のスタイルに合わないことも起こります。例えば音楽もそうですがHIPHOPな服装でキメている方がいて、DJがユーロビートをかけたら格好がつき辛いですよね。だから、HIPHOPだけのイベントやお店が欲しいなどのニーズがでてきます。HOUSEミュージックはビートを丁寧に繋いで空間を演出していきますよね。急にジャンルが変わってしまうと良い音楽がかかっていても空気が冷めてしまう…と私は思います(笑)

なので、時代と共により個別化した楽しみかたが出来る”クラブ”になっていきました。結果、音楽だけではなくDJのプレイスタイルもよりジャンルに合ったものが確立されていったのではないかと思います。…ということは、現在でもディスコは存在しますし、規模でデイスコかクラブかは決めかねるかと思います。

 

例えば、ディスコとクラブではどんなスタイルの違いがあるのでしょう?

 

簡潔に言ってしまうとクラブはほぼ1ジャンル、ディスコはオールジャンル、といった感じですかね。ただ70's、80's DISCOのようにサウンド自体でデイスコとカテゴライズがあるのでちょっとややこしいです(笑)

話を戻しますと、本質は規模の大小ではなく「好きなカテゴライズを楽しむ」ことそれ自体がクラブだと思います。クラブではカテゴライズの範囲内の曲がかかり、その中で自分の好きなDJを見つけ、DJが動けばお客さんも動きます。ディスコはオールジャンル何でもかかる中で、幅広く良い曲との出会いがあります。…というのが、僕が学んだディスコとクラブの違いです。

そういう意味では、最近盛り上がっているアニクラ(アニソン系クラブイベント)は「アニソン」というカテゴライズを楽しむクラブですよね。アニソンというカテゴライズの中でも、またジャンルが分かれますけれどね。

 

 

分かります。アニソンには音楽ジャンルの壁が無い分、オールジャンル要素や喋って盛り上げる要素などディスコ的なやりかたも当てはまるので、アニクラの中にもクラブっぽいものとディスコっぽいものと分かれているのかなと思います。

中でも、『ペルソナ』シリーズの音楽はHOUSEミュージックやHIPHOPなどクラブとの親和性の高い楽曲が多いですね。それがきっかけでクラブやDJに興味を持つ人も多いように思います。


ありがとうございます。かっこいいロック系の音楽も多いですけどね。個人的にもロック系の好きな曲がたくさんあります。

DJ的なサウンドとして、最近ですとやはり『PERSONA3 DANCING MOON NIGHT (P3D)』、『PERSONA5 DANCING ST☆R NIGHT (P5D)』でリミックスされた音楽は、DJとしてより魅力的にプレイさせてもらえるのでは?思っているところです。「LIVEイベントがきっかけでゲームを始めました」とSNSを通じて仰ってくれた方もいました。ペルソナはゲームとしての魅力に加えて、作画やストーリー、音楽など色んな入口がある作品だと感じています。


『ペルソナ』シリーズの音楽がクラブミュージックへの入口としてイメージしやすかった要因として印象的なスクラッチ音も一種のアイコンになっていたような気がします。リズムゲームを除けば、ゲームをプレイしていてスクラッチ音を耳にすることは多くはないですし。


なるほど。そうですよね。僕は先にスクラッチとの出会いがあって、音楽としてスクラッチに合うジャンルとしてHIPHOPが身近になり、リスペクトも込めてHIPHOPを追求していきました。実は昔ジャズドラムを少しやっていたのですが、ジャズやフュージョンに加える楽器的要素としてスクラッチを模索していたところがありました。なので、演奏の1つとしてスクラッチを取り入れています。印象的にはスクラッチをやるDJとして残りましたからHIPHOPのイメージは強いですが、オールジャンルできるDJでありたいと思っているんです。

 

お話を伺っていると、やっぱりセッションのツールとしてであったり、音楽をDJとして伝えていく手段であったり、良い音楽を探すお手伝いをする為に何をするのかというのが通底していますね。『ペルソナ』シリーズはHOUSEミュージックやHIPHOP以外にもROCKやJAZZなど様々な音楽が使われていて、音楽への入口としても間口が広いです。

 

『ペルソナ』シリーズのLIVEイベントでは、バンド演奏に乗せて贅沢にスクラッチプレイができてとても楽しいです。それに、バンドライブではなくDJの時にはお客さんの中にはインスト曲を聞きたい方々もいらっしゃいますから、インスト曲でのノンストップメドレーだったりクラブプレイとしての見せどころもあります。ドラマーの経験が影響しているのかリズム隊が音楽的な土台になっていて、曲の繋ぎもリズムの観点からグルーヴを繋いでいくのですが、『ペルソナ』シリーズの音楽でもその楽しさが伝えられていればと思います。

 

反対に間口が広い故の難しさや、曲を届ける時に気を付けていることはありますか?

 

技術的な部分ですが、心がけているのは、例えばカットインという方法で曲と曲を素早く繋ぐ時でも、1つ前の音楽を聞いたことによって次の曲がより盛り上がるタイミングで繋ぐこと大事にしています。作品の内容を知った上で盛り上がる方法と、違いが出てしまうけどサウンド的にキモチイイ、両方存在します。

自分の考え方ですがDJは料理人と思っています。素材をそのまま提供して素材が美味しければお客さんは喜ばれるわけですが、料理人としては多少手を加えたくなる訳です。ただ、料理の腕前だけを考えた料理は素材がもったいないなーと思ってしまう場合があるので注意が必要です。出来る限り食材を生かしながら、料理人らしくバランスを考えるようなDJをイメージしています。

 

2018年5月に『P3D』と『P5D』の発売記念として『「Persona Show Case」 Welcome to Club Velvet(Club Velvet)』が開催されました。DJやクラブが初体験のお客さんも多かったと思いますが、当日の様子やDJプレイに対する反響はどうでしたか? 


自分自身は「クラブDJとして本領発揮か!」と期待されていましたが、結構新しいことにチャレンジさせていただきました。楽曲提供されている小西利樹さんとDJ+ギターという構成でプレイさせていただいたり、ビクターさんのシンガーさんとコラボさせていただいたり、発売直前イベントという事でしたからメドレー的に新曲もプレイさせていただきましたが、実は『P4』の曲もかなりプレイしました。みなさんの盛り上がりが嬉しかったです。クラブの楽しみ方というよりは、ライブのそれに近かったと思いますよ。

 

 

1月12日に出演していただく『リアニ13』は日本最高峰のクラブ“ageHa”が会場になります。『ペルソナ』シリーズの楽曲オンリーでのDJプレイということで、作品のファンの方も『リアニ』のファンも、みんな期待していると思います。

 

W 出演されるすべてのDJ、LIVE出演者の皆さんの音楽が素晴らしいのも、もちろんですが、クラブ環境で『ペルソナ』シリーズのサウンドを大音量で楽しめる貴重な機会でもありますから、まずはぜひ皆さん来ていただきたいですね。プレイする選曲は自分の中の王道か変化球かまだ思案中です。『Club Velvet』はチケット完売で来られなかった方が多かったそうです。更に『Club Velvet』が楽しかったから、またクラブを体験したいという皆様もいらっしゃいます。再現的なプレイは楽しんでもらえる可能性が高い…でもまったく新しいプレイをやってみたくなるのがDJの性です(笑)

 

 

重低音がしっかり鳴らせる環境でゲーム音楽を聞くことは少ないので、私たちも来てくれた方々にはビックリして欲しいと思っています。特に『ペルソナ』シリーズのサウンドは本格的なクラブの音響システムとの相性が凄く良いはずなので、期待して欲しいですね。

 

過去12回も開催されている『リアニ』を毎回楽しみに参加されているファンの方も多いと思います。今回が初参加となる自分の時間を『ペルソナ』シリーズ楽曲オンリーのDJでいかに楽しんでもらえるかと色々と模索しております。ぜひ楽しみにしてもらえると嬉しいです。

 

ありがとうございました。

 

Interview by Re:animation

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『Re:animation 13 in ageHa』は2019年1月12日の開催を目指してクラウドファンディングを実施中です。ご支援いただいた皆さまには、支援者専用エリア入場権や優先入場権、推しのDJ・アーティストを応援する"推しタペストリー"などの特典(リターン)をご提供いたします。ぜひご参加ください。

 

[クラウドファンディン] 2019.01.12(All Night)!アニソンを自由に楽しむための最高のクラブイベントを創ろう!
https://reanimation.jp/crowdfunding/projects/reanimation13

 

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『Re:animation 13 in ageHa』クラウドファンディングと参加方法に関して
https://reanimation.jp/contents/200375

クラウドファンディングの申し込み方法(3ステップ)に関して
https://reanimation.jp/contents/201543