『Re:animation 13 in ageHa』出演者インタビュー:AMADEUS|Jack Westwood(武内駿輔)とLotus Juiceが本気で臨むインディーズユニット

 

この度は、『Re:animation 13 in ageHa(以下、リアニ13)』へのご出演ありがとうございます。

私がAMADEUSを知ったのはLotus JuiceさんがTwitterで「新ユニットを始めます」と告知されていた時で、その後発表されたメンバーも楽曲もインディーズという活動形態とても興味深くて、ぜひいつかイベントにお招きしたいと思っていました。こんなに早くに実現してとても嬉しいです。

とはいえ、『リアニ13』で初めてAMADEUSの事を知ったという方もいるかと思いますので、まずはそれぞれ自己紹介をお願いします。

 

Jack Westwoodさん(以下J)AMADEUSのJackと申します。主にボーカルとトラックメイキングを担当しています。そして最初に「AMADEUS、組みませんか」と言った方です(笑)

 

Lotus Juiceさん(以下L)Lotus Juiceです。皆さんにアニメやゲームでの楽曲制作を多くやって知られているのかといます。元はクラブシーンで活動している中で「面白い事やりたいな」と考えていた時にゲームの業界から連絡をいただいて、気が付いたら10年以上経ちました。

 

結成のお誘いはJackさんからなのですね! 

 

 そうです。初めてお会いしたのは共通の友人の誕生日パーティーでした。Lotusさんのことは、代表作である『ペルソナ』シリーズはもちろん、他の楽曲も聞いて存じていたので、「あ、いる!」という感じでお声かけさせてもらって、僕も音楽を作っている事を伝えました。

そこからは少し間があって、僕もいつか本格的に音楽に取り組みたいという気持ちがあり、最初はボーカルを教えてくれませんかとお願いから始まって、「一緒に活動していただけませんか?」と。

 

L でも、実は駿くんのお誘いを最初は何回かお断りしていたんです。というのも、僕は音楽に関してやりたくないことはやらないと決めているんです。地道に自分達でやっていかないと面白いものは絶対に創れないし、意味がない。だから、すぐに売れるやり方ではないよと。

駿くんに「俺はそんな感じでやっているけれども、それでいいの?」と聞いて、「それでもやりたいです」と言ってくれて結成に至りました。

 

 そういうことを最初に話しました。僕とは経験の差や知識の差が凄くあるけれど、Lotus Juiceというアーティストが僕を扱っているような形にならないようにいつもすごく気にして下さっているんです。

 

所謂フィーチャリングアーティストのようになってしまわないように?

 

L そうですね。俺がアレコレと指示を出すのは簡単ですが、それだと一緒にAMADEUSとしてやる意味がない。コラボレーションであることを崩さず、最終的に決めるのは駿くんです。だからアドバイスはもちろんしていますが、指示や命令にならないように、良さを引き出して俺もそれに引っ張られて良いものを創るということに、難しいけれど取り組んでいます。

 

 僕をちゃんとアーティストとして捉えてくれて「ああ、この人と組ませてもらいたい!」と。

 

L 愛の告白や。(笑)

 

ごちそうさまです。何となく、お二人の関係性が分かった気がします(笑)

 

L 駿くんは言うなれば原石ですよね。音楽のバックグラウンドもちゃんとあり、ボーカリストでトラックメーカー。ただ、彼はキャリアの中で声優の肩書が無いってことが無かったんですね。ということは経験をしなければいけないし、教える人がいないといけない。経験を積んで磨けば凄いものが出てくるのは多分誰よりも俺には見えています。だからユニットとしても人としても見守っている感じですね。

 

 出会ったばかりで音楽は趣味でやっていた声優に、ここまで言ってくれる人はやっぱりなかなかいないなと思いますし、僕の中では一番の大人だなと。

 

L また告白?(笑)

 

 いいじゃないですか!(笑)

 


 
AMADEUSという名前についてなのですが、以前にJackさんがTwitterに学祭でDJされている動画をUPされていました。その頃は既にAMADEUSという名義を使っていたんですよね。

 

 それは僕のエセDJのことですね(笑)[Tweet]

 

L あれはメッチャ面白かった(笑)

 

 高校の学園祭で出し物をするときのユニット名として、AMADEUSの名前は使い始めていました。母親の家系がクラシック音楽をやっていた事もあって小さい頃はクラシック音楽をよく聞いていて、中でもモーツァルトが好きで、ミドルネームを借りました。狂人と言われながら短い生涯で素晴らしい作品を残したモーツアルトに憧れていて、僕も旋風を巻き起こしたいなと。

そしてアマデウスには「神に愛される」という意味もあります。僕も音楽に愛されたいなという想いも込めてAMADEUSという名前を使っていて、いつかライフワークに出来たらなと思っていたんです。

 

L 俺達の頃には作るだけで4~50万円かかったようなことが、駿君の世代では最初から5万円くらいでできるようになっていて、学祭の時に「よしやってみよう!」ってなるのは凄いですよね。作り方すらYoutubeに上がっているんですから。

俺の場合はアメリカにいたので、バスケをしながらでも、車の中でも必ずHIPHOPがかかっていて、イベントに行けば新しいダンスミュージックや世界の様々な音楽が流れていました。そういった環境で音楽に触れてきたことが、音楽制作の根幹になっています。

 

 リアルやイベントというのは僕らの世代にとっては逆に特別なものという意識が凄く強くて、その代わりに触れやすかったのがYoutubeだったと感じています。僕もYoutubeでクラブミュージックに触れていきましたし。

AMADEUSはそういう世代感の違いも要素の1つになっています。僕のトラックが時代に合わせすぎているなと話したり、互いの感覚をぶつけたりしてできあがるのがAMADEUSの魅力でもあると思います。

 

確かに、歳が近かったり、同じジャンルが好きだったりするもの同士のユニットでは生まれない感覚かもしれないですね。ちなみに、それぞれ影響を受けたアーティストや楽曲を教えてくださいますか?

 

L 俺は…沢山あるけれど、挙げるとするならRodney Jerkins(※1)です。それにTerry Riley(※2)も。最新のEDMなども基本的に90年代に出し尽くしたものを進化させているものなので。最近のトラックメーカーでは友人ですけどTeddyLoid(※3)。海外のトラックメーカーの曲を聞いて「コレはヤバイ!」と思うような感覚を、初めて間近で感じたアーティストです。

 

 僕がダンスミュージックに触れたきっかけはZeddです。当時はまだ中学生で、その前はV系にハマっていました。順を追うと、最初に触れたのがクラシック音楽で、小学校の時に父親が好きな80`sの洋楽、特にマイケル・ジャクソンを聞いて、同時期にピコピコしたゲーム音楽にも嵌りました。そしてV系を通って、EDM、現在に至ると(笑)

 

L てことは、ひょっとしたら駿くんはV系になっていたかもしれないんだ!ちょっと見たいな(笑)

 

 ただ、電子音楽にハマった根本的なところはゲーム音楽だと思います。いわゆるチップチューンです。ファミコンやスーパーファミコンなど昔のゲームのBGMみたいな音が「クセになる!」みたいな。

クラシック音楽は凄く尊いとは理解していながら、新しい音での可能性も突き詰めたいというか、電子音楽にそれを感じて興味が沸いたんだと思います。そこでフリーのDAW(※5)やVST(※6)など簡単に手に入るところからシンセサイザーの大まかな仕組みを理解したり、正規品の無料体験期間で曲を作ってみたりとかやっていました。

 

 
そうした2人が出会ってAMADEUSが作られ、現在までに2曲が発表されています。お二人ともお忙しい中で作業はどうやって進んでいくのですか?

 

 歌詞は僕のイメージもお伝えしてLotusさんが書いています。トラックはお互いAbleton Live(独Ableton社製のDAWソフト)を使っているので、僕が作ったデータをやり取りして「こういうのはどうですか」、「ああいうのはどうですか」とブラッシュアップしていく感じです。

 

なるほど。発表済の「OMC」と「YOU MAKE ME↑」はいずれもJackさんのトラックですが、結構雰囲気が違っていますね。

 

 「YOU MAKE ME↑」は初期案からかなり変わっています。というのも、元々僕が作曲してLotusさんが歌詞を付けるはずが、僕がメロディラインのトラックを乗せていない状態で送ってしまったんです。それで、Lotusさんが「あれ?」と思いつつメロディも作ってくれて、戻ってきた時に僕は僕で「全然違うメロディだ!!」となって(笑)

 

L 「だって、メロディ乗ってなかったじゃない?」てなって。

 

 でも、こっちの方が良いからこれでいきましょう!みたいな(笑)

 

L 曲に関しては結構自由に、これは俺の曲だからこうだとかではなくて「良いか悪いか」という判断が一番かなと。良い楽曲でオーディエンスがもう1回聞きたくなるものというか。同じような曲ばかりだと自分たちもオーディエンスも飽きてしまいますからね。極端に言えば音色やBPMがガッツリ変わるとか、ギターだけでやるとか、そんなことも夢はみていて、色んな曲を創りたいと思います。

 

 作りためているトラックも結構あって、明確な期限を強いられていない分、時間をクオリティ上昇に使って、固めているところです。

 

L まずは楽曲を増やしてリハーサルをして、来年の夏くらいにはワンマン出来るくらいにはしたいかなと思います。『リアニ13』でも5曲はやりたいんで。

 

 

『リアニ13』ではAMADEUSとして新木場ageHaのARENAステージに立っていただくわけですが、Lotusさんにとってクラブは勝手知った活動のフィールドだと思います。Jackさんはクラブに行かれたりはしますか?

 

 友人にダンサーが結構いたりするので、踊るのが好きな仲間と行ったりはします。今みんなはどういう音楽を聞いているんだろうという調査も兼ねて。僕的には居心地のいい空間ですから『リアニ13』もどうしたらファンの方にも楽しんでもらえるかなと考えている最中です。

 

『リアニ』はアニソンを中心にしつつ、昨年同じageHaで開催した時にはドイツのテクノユニットが出演するなどクラブ系アーティストも過去多く出演しています。

昨今はアニソンにクラブサウンド寄りのアプローチが増えている中で、AMADEUSbuzzVibes(声優の森久保祥太郎と元SOUL’d OUTShinnosukeによるユニット)という声優×クラブ系ミュージシャンというユニットが2組出演します。

アニメファンと親和性がありつつ、アニメタイアップ曲を披露するわけではないステージは僕らも体験したことがないフロアになるのではないかと楽しみにしています。

 

L 森久保さんはロックボーカリストですからどんなLIVEになるか楽しみですね。これは他のイベントでも感じたことですが、アニメ・ゲームファンの方はクラブに慣れていなかったり、そこでの遊び方をまだ知らなかったりしますよね。だから、お客さんの楽しみ方をステージ上から導きたいですね。「クラブに来たら色々な楽しみ方があるんだよ!」と。

 

 各々の楽しみ方を見つけて欲しいし、こちらも見つけやすいようなパフォーマンスを心がけたいと思いますね。

 

L 『リアニ』はクラブとアニソンを融合させて新しい事をやっているから、楽しみ方を発見できるようにステージ立つ側から誘導したいなと思います。サービスしてあげようかなと!

 

 個人的にアニソンとクラブの融合や、クラブでの音と映像が合わさった演出に凄く可能性を感じていて、『リアニ13』のageHaという場で、プロとしてパフォーマンスを提供できることに期待と喜びを感じています。

 

ありがとうございました。私たちも112日のAMADEUSのライブをとても楽しみにしています!

 Interview by Re:animation

 

AMADEUS
公式サイト https://www.amadeusmusic.jp/
ニコニコch http://ch.nicovideo.jp/amadeus-ch
Jack Wstwood
Twitter https://twitter.com/jack___shunsuke
Lotus Juice
Twitter https://twitter.com/lotusjuice
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC5O6WFCdyrrcuJa-CUcdjoQ

 

Re:animation 13 in ageHa』イベント前売券先行抽選受付中(1125日まで)
前売特典「オリジナルチケット型ステッカー」付
(出演全アーティスト名入り)
https://ticket.rakuten.co.jp/features/re-animation/index.html

 

1 Rodney Jerkins(ロドニー・ジャーキンス)
R&B・ラップシンガー,ソングライター,プロデューサーとして活動。「Fred Jerkins III」,「LaShawn Daniels」とのライターチームで1995年からチャートヒットを記録、プロデューサーとしても「Rodney Jerkins」,「Darkchild」などのクレジットで多数の世界的ヒット曲の録音に参加。1998年「The Boy Is Mine/Brandy & Monica」、1999年「Say My Name/Destiny's Child」、1999年「If You Had My Love/Jennifer Lopez」、2001年「You Rock My World/Michael Jackson」、2006年「Deja Vu/Beyonce」、2009年「Telephone/Lady Gaga」、など多数アーティストにヒット曲を提供。

2 Terry Riley (テリー・ライリー)
スティーヴ・ライヒやフィリップ・グラスらと並ぶミニマル・ミュージックの代表的な作曲家の一人。1950年代には当時揺籃期にあったテープループ技法を用い、それ以降もテープを用いた音楽効果を研究し続けた。代表作は「A Rainbow in Curved Air」、「The Harp of New Albion」、「In C」、「Shri Camel」、「Salome Dances for Peace」、「Chanting the Light of Foresight」、「Persian Surgery Dervishes」、「Sun Rings」など。ラ・モンテ・ヤングなど他のアーティストの活動への参加も多数。

3 TeddyLoid(テディロイド)
音楽プロデューサー、作曲家、リミキサー、エレクトロニック・ダンス・ミュージックミュージシャン。弱冠18才にしてMIYAVIのDJ~サウンド・プロデューサーとしてワールドツアーに同行し、そのキャリアをスタート。☆Taku Takahashi(m-flo)と共にガイナックスのアニメ”Panty & Stocking with Garterbelt”のOSTをプロデュース。ももいろクローバーZの”Neo STARGATE”のサウンドプロデュース、アニメ『メカクシティアクターズ』へのBGM提供、ボーカロイドIAのプロデュース~リミックス等を手掛ける。2014年8月にキングレコードEVIL LINE RECORDSより”UNDER THE BLACK MOON”、続く9月にアルバム”BLACK MOON RISING”をリリースし、ソロ・アーティストとしてメジャー・デビュー。

4 Zedd(ゼッド)
DJ、音楽プロデューサー。彼の演奏する音楽はエレクトロ・ハウスにジャンル分けされるが、プログレッシブ・ハウス、ダブステップ、クラシック音楽などを楽曲に取り入れている。代表曲に、Billboard Hot 100で8位にランクインし第56回グラミー賞の最優秀ダンスレコーディング賞を受賞した「Clarity」や、アリアナ・グランデをフィーチャーした「Break Free」のヒットが挙げられる。

5 DAW
Digital Audio Workstationの略。デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステム

6 VST
Virtual Studio Technologyの略。ソフトウェア・シンセサイザーやエフェクター・プラグインと波形編集ソフトウェアやDAW 間のリアルタイムなデータ受け渡しを担い各種の加工などを施すプログラム