アニソンを自由に楽しむための最高のクラブイベントを!アニソン・DJ・LIVE・バーチャル!幸せの波にのまれた『Re:animation 13 in ageHa』開催リポート

 
『Re:animation』再び国内最高峰のクラブイベント"ageHa"へ

 

 "青い空、広がる稜線"…だった昨年夏の『Re:animation 12 in Uenohara』から一転、煌めくミラーボール、飛び交うレーザー、フラッシュする巨大ディスプレイ…大型の演出機構を満載したスタジオコーストの夜の姿、新木場ageHaにて『Re:animation 13 in ageHa(以下、リアニ13)』を1月12日の深夜に開催しました。

 改めまして、オーガナイザーのちへこと杉本です。

 冒頭は前回の開催リポートからの引用なのですが、連続したナンバリングのイベントがここまで姿を変えるものか…というほど180度真逆な第12回→第13回となりました。

 今回もこれまでと同じく事前に実施したクラウドファンディングを通じて多くの方にご支援を頂きました(今回のクラウドファンディングは開催有無も去ることながら、私たちが生まれ育ったアニソン系DJシーンが未だかつて体験したことがない「世界レベルのクラブ演出を盛り込んだフェス型パーティを開催する」ことを主眼に行ったものでした)。また、サミー株式会社さま、SHOWROOM株式会社さま、マンガン株式会社さまにも開催にご助力いただきました。改めて御礼申し上げます。

 そして、更に第4回以来6年ぶりとなるチケット販売を行いました。ここ数年「クラウドファンディング+入場無料」を続けてきたのでどの程度ご参加いただけるか実はドキドキしていたのですが、蓋を開けてみれば1500人もの方が会場に集まり、盛大に開催することができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 『Re:animation』は一昨年の夏にお台場で開催した第10回がきっかけとなって、「アニソンをもっと自由に楽しもう!」をスローガンとし、特に第12回以降は「アニソン系音楽フェス」をテーマに掲げるようになりました。

 「アニメファン・アニソンファンに、もっと自由な発想でワクワクする音楽体験を!」という思いはナイトパーティである『リアニ13』でも変わりません。

 

 

リアルもバーチャルも飛び越えて、自由に好きな音楽を奏でよう!

 

 今回の『リアニ13』で注目の的となったがバーチャルYoutuberのミライアカリとロボ子さんのDJ出演であることは誰もが異論ないことだったかと思います。

 


ARENAのピークタイムに遂に"降臨"したVtuberミライアカリ

 

ISLANDに登場しフロアを完全にロックしたロボ子さん

 

 二人とも事前から忙しい時間を縫って練習に取り組み、この日の為に最高のパフォーマンスを用意してくれました。楽しむことに前向きで、楽しませることに一生懸命な様子を見て、一昨年末から急激な勢いで盛り上がっている"Vの者"の魅力の根源を見た気がしました。

 また、SHOWROOMで実施された「バーチャルタレント限定」のオーディションを通じて、双理マイさんと吉七味。さんがスクリーンに登場し、1曲ずつ披露してくれました。

 気がつけば"バーチャルさん"が4人…企画初期段階で「Vtuberさんに出演して欲しい…できたら、大好きなミライアカリさんが良い…」などと妄想していた頃にこのような事態は全く想定していませんでした。結果、DJプレイも"歌ってみた"もフロアにウェルカムで迎えられ、それはまるで10年前に何もわからずに駆け出したこのイベントの会場に満ちていた初期衝動が時代を飛び越えて再び現れたようでした。

 同じカルチャーが好きな人たちが集まって、大きな音が鳴って、光が降り注いで、皆で夢中になって手を叩き体を揺らす。たったそれだけでこんなにも幸せになれるのだという証明が行われた、そんな一夜だったように感じられました。

 


バーチャルタレント限定オーディションから出演した双理マイ

 

『Re:animation』とDJとLIVE

 

 『リアニ13』にはDJだけでなく、MOS、AMADEUS、そしてbuzz★Vibesという3組のライブアクトが出演しました。

 このイベントは開催初期から"アニメも好きで音楽も好き"という欲張りな人に向けて開催しています。そうした中で、例えアニメソングを中心でなくても『Re:animation』のステージとマッチするDJをゲスト的に招聘してきました。例えば、第3回・第4回のSEKITOVA、第8回のDJ AKiやNhato、第9回・第11回のHiroshi Watanabe、同じく第11回のHardfloorのように。

 DJだけでなく、LIVEアクトでありながら同様にアニソンではない音楽の魅力を備え、尚且つ『Re:animation』に相応しいブッキングも暫く前から模索する中、ほぼ同時期に活動を開始したのがこの3組で、その全ての出演が叶ったことのはとても幸運なことでした。

 


金管楽器5人編成で盛大なファンファーレを響かせたMOS

 

Jack Westwood a.k.a 武内駿輔×Lotus JuiceによるAMADEUS

 


M.K.B a.k.a 森久保祥太郎×Shinnosuke(ex.SOUL'd OUT)によるbuzz★Vibes

 

 アニソン系DJシーンから立ち上がり、徐々に規模を拡大した『Re:animation』では折に触れてLIVEも行ってきましたが、クラブカルチャーを理解して展開され、これほど馴染んだショーケースはおそらく初めて。

 "DJがいるステージでのLIVE"ではなく、DJカルチャーを包含した『Re:animation』でのLIVEを今後も見せて行くのだと強く誓う、そんな気持ちになる素晴らしいアクトでした。

 

ナイトパーティであり、フェスであった『リアニ13』

 

 ageHa自身が"フェス型クラブ"を謳うように、『リアニ13』は4つの異なるフロアを参加者が自由に移動して気に入ったアクトを楽しむフェス形式のイベントでした。一昨年11月に同じ会場で開催した第11回では全エリアを『Re:animation』がオーガナイズしましたが、今回はより個性的でメリハリのあるフロア構成を実現する為に、BOXとWATERは外部オーガナイザーにプロデュースしていただきました。

 

 ARENA同様に『Re:animation』が担当したISLANDは、誇大なセントラルバーカウンターを備えてクラブ然としたエリアで、リアニ流の大規模アニクラを展開。終盤にはDJブース前では入りきらず、ARENAへの扉前まで人が溢れる大盛況となりました。

 フロア内には、Sammy提供によるスロット台の「DISC UP」がアトラクション的に設置され(ARENAにも過去のアニメ系スロット台を展開していただきました)、ブースでもSammy Presents MAXBEAT!! feat.道井悠として、声優の道井悠さんがダンストラック中心の「DISC UP」サウンド限定でのDJプレイを披露すれば、続くDJ ずっ from i☆RisがEDM系楽曲を大量に投下するなど、アニソンだけに捕らわれない自由なオタク向けセットで応戦…など、色んな枠をはみ出したパーティとなりました。

でも、それも楽しかったでしょう? 

 


「DISC UP」のコスプレイヤーとDJ道井悠

 

新台「猛獣王」もISLANDエリアに登場

 

 スタジオコーストの本館から離れた場所に立つテントをクラブ化したBOXは"踊れる!アニソンDJイベント"を標榜する「アニソンディスコ」がプロデュース。よしもとクリエイティブエージェンシー所属のフリーザ芸人BANBANBAN率いるアニソンディスコクルーを中心に盛り上がり特化、アニソン特化仕様の熱いDJで事前に宣言していた「誰もフロアから出さない!」を見事照明してくれました。

 会場で唯一の野外エリアとなるWATER(通常は年末でクローズされる場所を特別にオープンしました)は"お喋り禁止"のクラブイベント「沈黙ダンス」が担当。『リアニ13』のダンス面を一手に担うグルーヴ溢れる序盤から、DJが"思わず声を出しちゃう!"楽曲でフロアを煽るピークタイムまで、寒さを忘れる楽しいエリアとなりました。

 

「誰も外に出さない」宣言を証明する終始満員のフロアを実現した「アニソンディスコ」

 


気温一桁の寒空の下でも熱気が絶えなかった「沈黙ダンス」

 

 「アニソンディスコ」も「沈黙ダンス」も、出演者単体より全体を通して見ることでより魅力が伝わるイベントなので、それをこうした機会に多くの方に体験していただけて、どちらもTLを見る限りとても好評で嬉しく思います。

 

さあ、DJになろう!パーティを始めよう!

 

 この夜、ARENAのラストアクトとして登場したのは、2010年12月23日に新宿歌舞伎町の野外広場で初開催した時から1度も欠けることなく『Re:animation』に連続出演している唯一のDJ、spacetimeでした。

 最後のMCで語っていたように、いちアニメフリークであり、DJは"1本wav(自分のDJ MIXを録音した1本の音声データ)"を披露しあうイベント「勘違い系CDJ」から活動を始め(もちろん現場でプレイしていましたよ!)、自身でもイベントを主宰し、そして『Re:animation』に合流して10年目に、国内最高峰のクラブageHaのメインフロアでトリを飾るに至りました。(spacetime自身が当日のプレイを解説した記事があるのでぜひご覧ください)

 

 10年以上前は、ARENAのDJブースには"純然たるアニソンDJが立てる枠"そのものが存在しませんでした。2010年頃からアニソン系DJシーンが急激な勢いで立ち上がってもなお、それはなかなか開くことができない扉だったのです。それから時代は流れ、2017年頃からageHaで開催されるアニソン系イベントが増えました。そこには、シーンの拡大と発展を願い、担ってきた多くの先人の礎が存在します。

 幸運にも、この最高の環境で2度目のイベントを開催することができた『リアニ13』の最後を飾ることができるDJは、彼をおいて他にいませんでした。

 


KCDJのTシャツを身に着けてARENAのDJブースに立つspacetime

 

​ 夏の上野原で『Re:animation』として最大となったイベントを開催して以降、様々な問題に見舞われ、また自身が引き起こしたことで多くの支援者にご迷惑をお掛けし、今後のイベントの舵取りに思い悩む日々が半年近く続きました。特に『リアニ13』のクラウドファンディング真っ最中に起きてしまった情報漏洩によって、半月以上に渡って前向きなことが何もできず、「いよいよこれで終わるのか」という覚悟もしました。

 それにも関らず、応援して下さる方が続々と現れてクラウドファンディングは成功し、イベントもこのように盛大に実現したばかりでなく、これまでとは異なる新しい仲間が増え、初めてクラブにやってきたという方にも数多くお越しいただき、考え得る限り最良の結果を収めることができました。変わらぬご支援をいただいた方、惜しまず協力してくれた方、深夜にも関らず会場に足を運んでいただいた方、全ての皆さまに改めて御礼申し上げます。

 

 この期間、いつもより少し距離を置いてアニソン系DJシーン自体を俯瞰するすことができました。そして得られたことを、時間はいつも以上に足りませんでしたが、可能な限り注ぎ込んだのが『リアニ13』でした。

 

 少し離れて眺めたアニソン系DJシーンは、今、かつてないほどの希望とチャンスと何より楽しさに溢れています。

 

 ミライアカリもロボ子さんも、今回DJとしてデビューした詩月かりんも、2~3か月の特訓でDJスキルを身に着けてステージに立ちました。本気でやれば、それくらいのことができます。spacetimeが立ったARENAのDJブースは、10年前より遥かに手が届く目標になりました。先人の努力が様々な地平を切り開きました。

 誰かがアニメソングを自由自在、縦横無尽に繋いでDJする姿を目の当たりにすると、きっと誰しも思うはずです。

 「私もやってみたい」

 と。

 

 できます!!!!

 

 アニソン系DJは10年前よりも遥かに気軽に始められるようになりました(試しにGoogleで「DJ 初心者」と検索してみましょう!)。腕前を披露できる会場やイベントも物凄い勢いで増えています。DJすることが、アニメファンであることを語る自己表現として成立しつつあります。それはまるでイラストを描くことや、コスプレをすることのように。或は、ゴルフやサッカーや野球や釣り、カラオケ、ビリヤード、バンド、将棋、ドライブといった余暇を費やして取り組む価値のある趣味として。

 『リアニ13』を通じて「DJ、楽しい!」「音楽、楽しい!」と感じていただけた方、ぜひ自分でも初めてみましょう!!そしてこの輪に加わってみませんか?!

 

 今、既に準備を始めている次の『Re:animation』はそんな「やりたい!」人を応援するイベントを目指します。その過程で、また皆さんのお力をお借りすることもあるかと思います。ぜひ、一緒に作っていきたいと考えています。まだまだ、至らぬところの多いイベントではありますが、願わくばこれからも皆さんと一緒に、このシーンの盛り上げに一役買わせて下さい!!

 

 それでは、また次のイベント(…の作戦会議)で!!